息子年長6歳、知能検査 WISC-Ⅳ(ウィスク) の結果:1
息子が年長6歳4ヶ月の時に 、息子が2歳のときからお世話になっている市の発達センターでWISC-Ⅳ を受けました。一応、就学前に受けておこうということになりましてね。それ以前は、4歳1ヶ月の時に田中ビネーを受けていました。

2020.01.24
市の発達センターは医療機関ではないため、検査は(安く)受けられ、検査結果も聞けますが、診断は付きません。
ちなみに、こちらの発達センターで受けた療育は以下になります。
- 親子教室
- ペアレント・トレーニング(私だけ)
- OT(作業療法)
- SST(ソーシャルスキルトレーニング)のマガイモノ
こちら↓の記事にも書きましたが、4歳の田中ビネーでは 知能指数 127 と出ましたが、今回 6歳で受けた WISC-Ⅳでは 95と出ました。。。なんじゃぁそりゃぁ!?

2020.01.08
私の感想(愚痴)は別記事に分けています↓

2020.01.11
WISCとは
児童向けウェクスラー式知能検査(じどうむけウェクスラーしきちのうけんさ、Wechsler Intelligence Scale for Children、WISC、ウィスク)は、デビッド・ウェクスラーによって開発された児童向けの知能検査で、6歳から16歳までを対象として個別に実施される。検査に読み書きは伴わない。
出典:WikiPedia
WISC-IVでは、5つの個別スコアの合計が得られる。 WISC-IVでは全般的な知的能力を示す全検査IQ(FSIQ)と、以下に示す4つの構成スコアが結果として示される。
出典:WikiPedia
言語理解指標(Verbal Comprehension index、VCI)
知覚推理指標(Perceptual Reasoning Index、PRI)
ワーキングメモリ指標(Working Memory Index、WMI)
処理速度指標(Processing Speed Index、PSI)
検査時の年齢
6歳4ヶ月の時に受けました。検査時の年齢を「生活年齢」というそうです。
※検査者は市の発達センターの優しそうな女性。初対面。
検査の様子(検査報告書より)
検査者とは初対面だったが、挨拶でき、母ともスムーズに別れ検査室へ入ることができた。
笑顔も見られ、適度な緊張感だったとのこと。
与えられた課題に対して、一つ一つ熟考しながら取り組むことができた。
課題の8割程度までは集中できていた。
難しい課題にはしばらく考えてから「分からない」と伝えることができていた。
終盤に一気に疲れ、少しの間休憩した。
検査時間は80分(※)。
最後まで席に座って、課題に取り組もうと努力していた。
※5,6歳だと60分くらいが平均とのこと。
結果 (検査報告書より)
データ

全検査(FSIQ):全体的な知的能力を表します。
言語理解(VCI):言語を理解し、考え説明する力を表します。
知覚推理(PRI):目で見える情報を正確に捉え、頭の中で情報を操作する力を表します。
処理速度(PSI):視覚的な情報を、数多く素早く正確に処理する力を表します。
100がその年齢の平均だそうです。
全検査(全体のIQ): | 95 |
言語理解: | 109 |
知覚推理: | 104 |
ワーキングメモリ: | 88 |
処理速度: | 76 |
言語理解、知覚推理は平均の範囲。
問題は、ワーキングメモリと処理速度との乖離。
発達障害は、聞く所によると、その子の中で凸凹の差が激しければ激しいほど、困難さが出てくるそうです。
指標が4つとも高いなら高い、低いなら低いと同じ傾向である方が発達的困難さは減ると。
息子は、言語理解・知覚推理は平均だけどワーキングメモリと処理速度がかなり低く、一番高い109と一番低い76ではその差はナント33!!
小学校のスクールカウンセラーさんによると、頭では分かってるのにできない。遅い。忘れる。イライラする。そしてできないことも自分で分かる。余計イライラする。
そういう所が困難さにつながっているようです。
↓スクールカウンセラーさんによる息子のWISC結果の解釈に言及した記事。

2020.01.15
検査報告書のコメントより
検査結果は発達センターで面談という形で説明を受けました。
説明してくれたのは、検査者ではなく私担当の相談窓口になっている心理士の先生でした。
以下、検査報告書のコメントを要点まとめて記載します:
全体的な知的発達について
IQおよび指標得点は同年齢集団の平均が100になるよう設定されている。
全検査IQを構成している指標得点間に偏りが見られたため、得意なところと苦手なところがあると考えられる。
特徴を把握し、必要な支援を行っていくことが望まれる。
言語理解(VCI)
言語の理解力や表現力は年齢相応かそれ以上の力を有している。
得意領域。
語彙や一般的な知識は年齢相応に習得している。
言葉を用いて考えることも得意と思われる。
文章表現も年齢相応の力を有している。
知覚推理(PRI)
目で見た情報を正確に捉えたり、推理したりする力は、年齢相応かそれ以上の力を有している。
この領域は、文字の読み書きや、身の回りの整理整頓(※1)、集団の動きを読み取るなどの力と関連しており、得意な領域だと思われる。
複雑な形を分析的に見ることや、細かいところに注目してみることも年齢相応と考えられる。
さらに、見た情報から関係性や法則性を推理したりする力は得意な部分。
これらの読み取る力の得意さから、パッと判断して、その結果間違えてしまうことが検査中に何度か見られた。
見直しをする習慣をつけておくなどの対策が有効。
ワーキングメモリー(WMI)
耳から入ってくる情報を覚えておきながら、次々と入ってくる情報を頭の中でまとめたり、自分の知識を引き出して関連付けて考えたりする力は、やや苦手。
耳から入ってくる情報を覚えておくことは得意のようだが、その情報を頭の中で操作することがやや苦手。
この領域の結果には、注意集中の力(※2)も影響している。
後半の課題では、集中力が維持されにくい状態で取り組んだ結果、ルールが正確に理解できていなかった。
これらの要因が重なり、今回のやや苦手な結果につながった。
支援策としては、頭の中だけでの作業はせずに、言語化したり、考えていることを紙に残しながら課題に取り組むと思考しやすくなる。
処理速度(PSI)
視覚的な情報を、数多く素早く正確に処理する力は、同年齢のお子さんと比べると苦手さがみられる。
この領域もワーキングメモリーと同様に、注意集中の力(※2) が大きく影響した結果と考えられる。
今回の最終課題では、集中を維持することが難しく、意欲が低下していたことで、力が発揮されにくかった。
ただし、全体的には正確にできているものの、”素早く”作業を進めることが難しかった。
まずは、書くための十分な時間を確保し、少しずつ自信をつけて、意欲を高めていけると良い。
まとめ
全体的な知的発達の水準は平均に位置している。
苦手さは、聴覚的な情報を頭の中だけで操作することや、時間制限のある中でたくさんの作業(筆記など)を求められることが考えられる。
意欲を高めやすいような支援策を取り入れながら、達成感を味わっていけると良い。
一つ一つ熟考しながら進めていくタイプの子どもだが、その力を発揮するためには、注意集中(※2) の維持ができるかどうかが大きく影響している。
集中を持続させることが難しそうなときは、時々、お手伝いなどを取り入れて体を動かす時間を作ったり、魅力的な材料を用いるなどして意欲を保持することも有効。
上記コメントに対する私の疑問
正直ね、具体的に役立たない報告&コメントでした。
知っていたことが数値になって現れただけという感じ。
だって、切り替えができない、動作が遅いことは分かっていたから。
それにたいする支援策があまりにもお粗末だし、怒りしか湧かなかった。
と、私の怒りの感想(愚痴)はこちらの記事に続きます。 ↓

2020.01.11
※1: 身の回りの整理整頓 について。
身の回りの整理整頓 が【得意】となってますけどね・・・息子、大の苦手ですから!!!
帰ってきたらジャンパーも何もかもポイポイそこら辺に散らかしておいて、いつも、出かける時になって見つけられずに遅刻してます。
※2: 注意集中 について。
上述の検査者からのコメントの中に、「注意集中できないからこういう結果になった」という記載があるのですが、ワーキングメモリーが低いから注意集中できないんじゃないのでしょうか。
よくわかりません。
息子は多くの方から、問題を抱えてない子と見られます(平たく言ったら「フツーの子」)。
でも、数値だけ見ると「何らかの支援が必要な子」だそうです。
そういってくれたのは、スクールカウンセラーさんでした(息子とは面談したことなし、結果のみで判断)。
こちらに書いています↓

2020.01.15
私自身もWAISを受けました↓

2020.01.29
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