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違っているほうがいい!多様性を認める世田谷区立桜丘中学校:NHKウワサの保護者会より

11月 4, 2019

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2019年09月28日 (土)に放送された『ウワサの保護者会 特別編 校長先生 中学校を変える! 』、見た方も多いのではないでしょうか。舞台は東京都世田谷区にある世田谷区立桜丘(さくらがおか)中学校。ここは「生徒の自主性を重んじる“型破り”な教育」で全国から注目を集めているそうです。この中学校を変えた校長先生は、西郷孝彦さん。 この記事では、先日の放送内容を紹介していきたいと思います。

※番組内の内容を文字に起こしました。読みやすいように編集させて頂いてます(>_<)

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参考URL

ウワサの保護者会

文春オンライン:西郷孝彦校長インタビュー

学校ホームページ

http://www.setagaya.ed.jp/tsaka/

学校の特徴

  • 校則なし。ただし、「心得」(「礼儀を大切にする」「出会いを大切にする」「自分を大切にする」)は存在する。チャイムが鳴らない。
  • インクルーシブ教育(障害、性差、国籍などの違いに関わらずだれもが共に学べる環境を備えた教育)を進めている。大切にしているのは、「違っていていいではなく、違っているほうがいい」という価値観
  • 生徒からの提案により、定期テスト廃止。
  • 全校生徒は544人。 1年生190人のうち半数近くが学区外からくるという。

自主性を育む

校則がない

ピアスをしている生徒に、

髪の毛を染めている生徒、

指輪!

休み時間スマホを使う生徒も (·◇·)

普通の学校にあるものがない!

当初あった校則を校長の西郷さんが徐々に減らしていったという。西郷先生の赴任当初は、一般的なの学校。言うことを聞かない生徒もいたとのことで、パワーがある中学生を上から押さえつけるのはムリと判断した。

ルールで子どもをしばるのではなく、解き放つことで自分で考える力を伸ばせるのではと考えたそうだ。

質問:生徒を信じて任せるのは不安もあったのでは?怖さと背中合わせでは?

校長:大人が待てるかどうかがポイント。「好きにしていいよ」という中で、何をすればいいのか?何が正しいのか?中学校3年間のなかで、生徒たちが自らじっくり考えられる学校を目指した。

質問:ルール(校則)があることによる安心感もあるのではないか。

校長:小学校では6年間、みんなと同じにしなさい、という教育を受けている。桜丘中は180度違うので、入学した一年生は慣れるまで大変。「好きにしていいよ」と言われてもどうしていいか分からない。

新一年生は入学したら「ここは自由なんだよ。自分で何をすべきか考えなさい」と言われ、まずは教員を試す。「自由」なんて大人が口先だけで言っているのだろうと。授業中、携帯でゲームやったら怒られるに決まっていると、みんなでゲームをする。(実際に)授業に出なくても怒られない。(本当に自由なんだと)気がつくとそういう行動を辞める。

西郷校長の言葉(NHKウワサの保護者会)

実際、現一年生が考えていることは?

1年女子:ときどき自由を勘違いしている人たちがいて、そこは自分できちんとけじめをつけなきゃいけないと思う。

1年男子:ルールが厳しい所よりも、ここの学校の方がむしろ厳しいと思う。つまり難しい。

チャイムが鳴らない

チャイムが鳴らなくても、子どもたちは自然と教室へ戻っていく。集団生活の中で、みんなちゃんと自分で判断しているのだ。

1年間待つと、子どもたちは変わっていく。暴れていた子がちゃんと勉強したり、口の悪かった子が人の手伝いをしたり。1年たつと変わると分かっているから、誰も焦らないという。

インクルーシブ教育が目標

廊下で勉強する子どもたち

ひとりで勉強したい子や、教室に入りづらい子どもたちが集まっている。先生にお願いすれば授業に出ずに、この廊下で過ごすことができる。

3年男子:教室が狭く居づらい環境だったから、廊下にいた。中2で落ち着き始めたが、廊下が居心地がよい。

教室には入りづらくても気楽に集まれる居場所があれば、孤独にならず自分のペースで勉強に取り組むことができるという。

違っている方がいいという価値観

※「インクルーシブ教育」という用語はまだ色々と議論の余地がありそうなので、ここでは「多様性を認める教育環境」という程度の理解でいます by 管理人

「違っているほうがいい」という価値観。自分はなんでできないんだと考える必要がない。「私は私、これが私」と言える。

西郷校長の言葉(NHKウワサの保護者会)

廊下にいる生徒の中には、イラストが得意な中2女子、映画を作った中2男子がいたり。教室に入れなくてもいい。それよりどう才能を伸ばすか。彼らは将来、日本の宝になるという校長先生。

LDのため漢字が書けず、パソコンを使っていた男子学生は、今では自分でプログラムを作り始めたという。

英語の力をより伸ばしたい帰国子女たちは、自分達で自習をし、英検受験を目指している。

自らボランティア活動を始めた生徒もいる。

さまざまな子どもたちがいて、それぞれ自分のやりたいことをとことん追求したり、得意分野を伸ばしたりしている。

校長先生が教員に伝えていること

先生方によく言うことは、自分は教員だとか自分は大人だとか自分は男性だとか そういう殻を全部はぎとって 素の人間で接しなさいと。そうすると、深い人間関係ができて面白い。人と人との関係になるから。教員と生徒の関係だけではつまらない。

西郷校長の言葉(NHKウワサの保護者会)

「愛情」が分からない先生には

「子どもたちには愛情を持って接しなさい」ということも教員に言う。しかし、その愛情が分からない先生もいる。最近は特に。恋愛経験もない先生もいて分からない。あと、お子さんがいなかったりすると親としても愛情が分からない。そういう時は、誰でもいいから一番自分の心配な子に全ての自分のエネルギーを一人の子に注ぎなさいと言う。そうすると、どうにかしてその子をなんとかしようと注いでいるうちに「あっこれが愛情だ」と分かる。

西郷校長の言葉(NHKウワサの保護者会)

先生もこの学校で一緒に「生きる」

校長先生は、さらに「3年間一緒に生きなさい」と先生に伝えている。

自分の人生の3年間と子どもたちの3年間、同じ人生の3年間。せっかくここで出会ったんだから一緒に生きましょう。

西郷校長の言葉(NHKウワサの保護者会)

個を育てて多様な共同体に

1年生の時、この学校に転入してきた中3アサイ君は、カメラを首からよく下げている。

ものごとに強くこだわる傾向のあるアサイくんは、人間関係に悩むことが多く転校してきた時は殻に閉じこもっていたが、少しずつ人と関わるようになってきた。

アサイ君「ここに来れてよかったって思っています。嫌な思いをせずに過ごせる。なんかあったら相談に乗ってくれますし。」

アサイくんのカメラ、実は校長先生が自分のものを貸してあげた。そして、だんだん人に興味が出てきたアサイくんに、校長先生は人物写真(ポートレート)を撮ってみないかと持ちかけた。

校長「写真を撮り合うというのがコミュニケーションの一つになっている。興味があるとポートレートを撮りたくなる。勝手に撮ると「やだ」とか言われる(コミュニケーションが発生する)。」

アサイくんは写真を撮らせてほしいと人に働きかけるようになった。

カメラは今、アサイくんの自信になりつつある。

子どもってちょっと手伝ってあげるとできることがたくさんある。お金もそうだし、場所だとか。そのちょっとを学校でやってあげようと。

(人と違う子を)差別しないということ。あの子はあの子のああいう生き方なんだって、ちゃんと認めてる。『なんでお前だけカメラ持ってんだ 』 とか絶対に誰も言わない。

人っていうのは違った方が面白い!!同じ人が二人いたってしょうがない。自分は自分だ。自分をちゃんと出していいんだ。多様性を認め合う。

西郷校長の言葉(NHKウワサの保護者会)

できないところばかりにフォーカスしない

日本に足りなのはそこで、個性を生かせるかどうか。「能力」って呼んでもいい。「みんな同じにしなさい」とか、せっかく数学は5なのに体育が2だと、2の話ばっかりする。2をどうにかしましょうとばかり話す。体育できなくてもいいから。せっかく持って生まれたギフト。そういうのを伸ばしたい。

西郷校長の言葉(NHKウワサの保護者会)

番組の最後に

おぎママ「そういう教育(多様性を認め合う教育)というのは、いわゆる一斉教育ではなくて個別教育でないと実現できないのかなと思ってたら、ここにそれが実現できているっていうので驚きました。一斉授業の中で子どもたちはちゃんと多様性を認め合っているっていうのがね。今日は大発見です。」

多様性を尊重する環境の中で子どもたちは自ら考え成長していく。

管理人の感想

どれだけ素晴らしくても万人が絶賛するような学校はないわけで、この中学校にも内情は色々あるでしょう。それでも、こういった学校がたくさん増えてくれると、多くの子ども達は伸び伸びと、未来に、自分に期待を持って自信を持って育っていけるのではないでしょうか。

個人的には、以下の2点が特に印象に残りました:

  • 「違ってもいい」ではなく「違うほうがいい」という価値観が素晴らしいと思いました。
  • 「ルールが厳しい所よりも、ここの学校の方がむしろ厳しい」と言っている中1男子の言葉は本質を突いているし、重いと感じました。本当の自由は難しいものですよね。

息子は「自由」が苦手で、今の所これといった大きな能力を(私が)見つけてあげられていなないので、こういう学校は大変かもしれません。でも、親としてはこういった学校に入ってほしい、引っ越ししてでも入れたい気持ちです。

(息子が通う)公立小学校は、軍隊か刑務所のようで、大人の言うことを素直に聞くだけの子どもを育てていると思っているワタクシ。こういう教育をしてほしいものです!!!

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