2020年小学校で必修化のプログラミング教育とは?“教育改革2020”って何?
最近になって、2020年から小学校でプログラミング教育が始まることは、じわじわと周知されているように思う。しかし、今ひとつ実態が分からないという方も多いだろう。ここでは、『新しい学習指導要領の考え方 / 文部科学省』 を参考に“教育改革2020”から紐解きつつ、引用しつつまとめてみる。

『新しい学習指導要領の考え方 / 文部科学省』によると、(小学校段階においては)コーディング(プログラミング言語を用いた記述方法)を覚えることがプログラミング教育ではない。「プログラミング的思考」などを育成することが目的となっている。
“教育改革2020”のポイント
“教育改革2020”の2本柱は、学習指導要領の改訂と大学入試改革だ。本記事では学習指導要領の改訂にフォーカスしたい。改訂された学習指導要領は、幼稚園→小学校 → 中学校 → 高等学校と順次導入されていく。
学習指導要領改訂の背景
近年、知識・情報・技術をめぐる変化の早さが加速度的となり、情報化やグローバル化といった社会的変化が、人間の予測を超えて進展している。
AI(人工知能)がいかに進化しようとも、人間は、感性を豊かに働かせながら、どのような未来を創っていくのか、どのように社会や人生をよりよいものにしていくのかという目的を自ら考え出すことができる。
人間の強みを育むために学習指導要領が改訂された
人間の強みとは、(複雑な環境の中でも、)場面や状況を理解して自ら目的を設定し、その目的に応じて必要な情報を見いだし、情報を基に深く理解して自分の考えをまとめたり、相手にふさわしい表現を工夫したり、答えのない課題に対して、多様な他者と協働しながら目的に応じた納得解を見いだしたりすることができる。
こういった人間の強みを育くむために学習指導要領が改訂されたと言える。
子供たち一人一人が、予測できない変化に受け身で対処するのではなく、主体的に向き合って関わり合い、その過程を通して、自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となっていけるようにすることが重要。
①何ができるようになるか
学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性等を養い育てる、未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等の育成
②どのように学ぶか
主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)の視点からの学習過程の改善
③何を学ぶか
小学校の外国語教育の教科化など。「プログラミング的思考」の育成。学習内容の削減は行わない。
以下に、①~③を見ていく。
①何ができるようになるか
-育成を目指す資質・能力-
個別の事実的な知識ではなく、相互に関連付けられ、社会の中で生きて働く知識を目指している。
例えば、“何年にこうした出来事が起きた”という歴史上の事実的な知識は、“その出来事はなぜ起こったのか”や“その出来事がどのような影響を及ぼしたのか”を追究する学習の過程を通じて、当時の社会や現代に持つ意味などを含め、知識相互がつながり関連付けられながら習得されていく。
②どのように学ぶか
-主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善)-
アクティブ・ラーニングが一つのキーワードとなっている。
子どもたちが主体的に考え、対話し学びを深めていくこと。
アクティブ・ラーニングは学修者が能動的に学習に取り組む学習法の総称である。これにより学習内容を確かに修得しつつ、座学中心の一方的教授方法では身につくことの少なかった21世紀型スキルをはじめとする汎用的能力、ひいては新しい学力観に基づくような「自らが学ぶ力」が養われることが期待されている。
引用元:Wikipedia
技術や社会環境が急激に変化し、教育機関で学んだ内容がすぐに陳腐化してしまう現代の知識基盤社会において、将来にわたって必要なスキルを身につけさせる学習法として注目され、国内外で様々なアクティブ・ラーニングが実施されている。その多くは発見学習、問題解決学習(課題解決型学習)、体験学習、調査学習、グループディスカッション、ディベート、グループワーク等を有効に取り入れており、このような授業はアクティブラーニング型授業とよばれている[2]。
主体的・対話的で深い学びの実現(「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業改善)について
【主体的な学びの例】
学ぶことに興味や関心を持ち、毎時間、見通しを持って粘り強く取り組むとともに、自らの学習をまとめ振り返り、次の学習につなげる
【対話的な学びの例】
- 実社会で働く人々が連携・協働して社会に見られる課題を解決している姿を調べたり、実社会の人々の話を聞いたりすることで自らの考えを広める
- あらかじめ個人で考えたことを、意見交換したり、議論したりすることで新たな考え方に気が付いたり、自分の考えをより妥当なものとしたりする
- 子供同士の対話に加え、子供と教員、子供と地域の人、本を通して本の作者などとの対話を図る
【深い学びの例】
- 事象の中から自ら問いを見いだし、課題の追究、課題の解決を行う探究の過程に取り組む
- 精査した情報を基に自分の考えを形成したり、目的や場面、状況等に応じて伝え合ったり、考えを伝え合うことを通して集団としての考えを形成したりしていく
- 感性を働かせて、思いや考えを基に、豊かに意味や価値を創造していく「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業改善を行うことで、学校教育における質の高い学びを実現し、学習内容を深く理解し、資質・能力を身に付け、生涯にわたって能動的(アクティブ)に学び続けるようにすること
③何を学ぶか
-具体的な教育内容の改善・充実-
小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について
小学校段階におけるプログラミング教育については、コーディング(プログラミング言語を用いた記述方法)を覚えることがプログラミング教育の目的であるとするのは誤解。
プログラミング教育の必要性の背景 プログラミング教育とは
子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うように指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育成するもの。
プログラミング的思考とは自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力。
小学校段階におけるプログラミング教育の実施例
総合的な学習の時間 | 自分の暮らしとプログラミングとの関係を考え、そのよさに気付く学び |
理科 | 電気製品にはプログラムが活用され条件に応じて動作していることに気付く学び |
算数 | 図の作成において、プログラミング的思考と数学的な思考の関係やよさに気付く学び |
音楽 | 創作用のICTツールを活用しながら、音の長さや高さの組合せなどを試行錯誤し、音楽をつくる学び |
図画工作 | 表現しているものを、プログラミングを通じて動かすことにより、新たな発想や構想を生み出す学び |
特別活動 | クラブ活動において実施 |
以上。
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LITALICOワンダーに関する記事はこちら:

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