発達凸凹息子:水に濡れることが苦手だった幼少期。触覚過敏?

息子は、幼少期、触れないものが多かったです。↑こんなことできなかったですね。濡れること、汚れることが苦手で、触られることも少し嫌いなようでした。
粘土遊びができない、クレヨンが持てない、森の中を歩けない(靴履いているのに土の上に足を乗せるのを断固として拒否)、抱っこすると嫌がって反る(我々夫婦以外は気づかないレベル)などなど・・・
今はだいぶ改善されました。
この記事では、水が苦手がった息子について書いてみます。
↓図工が苦手なことに関してです。

2019.11.10
これは触覚過敏なのか?

市の発達センター主催のペアレント・トレーニングで息子の様子を相談したら、「触覚過敏だね」と言われたのです。
が、今から思うと、うちの息子は「未知なるモノ」への恐怖から触れなかったのではないかと思っています。なぜなら、息子は「水は怖くない」と分かった今、かなり触れるようになってるんですね。
なので、厳密に「触覚過敏」と言っていいのかなという疑問はあります。
しかし、この記事内では便宜上「触覚過敏」という言葉を使っていきます(原因がなんであれ、私の対応は一緒だったろうから)。

今、ググってみたら「Highly Sensitive Child」という単語が出てきました。HSC(ひといちばい敏感な子ども)は、息子の幼少期、まだ日本ではそれほど言われていなかった単語ですね。
※本記事ではHSCについては触れておりません。
水滴が苦手だった幼少期
幼い頃から、水に対して抵抗が強かった息子。
1歳過ぎた頃、初めて雨の中のお散歩にチャレンジした時のことです。五感を刺激したかったので、パラパラ雨のなか、子ども用の長靴やカッパをつけて外に出てみたんです。雨が体にポツっと1滴あたっただけで、「あーーー」(怖い)的なことを叫んでプチパニックに。そのまま家に戻りましたよ。

あの時はたまげたなぁ
それまでも、ほんの1滴、水がTシャツに飛んだだけで「シャツ変える」となりました。変えずにはいられない。大丈夫だよとなだめようとしてもプチパニック。
ちなみに、こういう場合では、面倒でも子どもの言うことを尊重し着替えなければなりません。その方がラクということもありますが、子どもを尊重するという側面からも言うことを聞いてあげるべきですね。
また、公園からの帰り道、雨がパラッと降ってきたので、自転車のチャイルドシートに息子を乗せてダッシュで帰ろうとしたら、チャイルドシート上でパニックになりました・・・
幼稚園入ってからも初めての雪に怖がってました。その時は自転車に乗っていたので「雨と一緒!!!!」と言い聞かせ、強引にチャリを乗り続けました・・・。

嗚呼、期せずして暴露療法してますね(汗)
水遊び、プールもダメ

子どもの遊び場で開放してくれるようなビニールプールとか、噴水で遊べるような場所へ連れて行っても、嫌がって入れませんでした。
ザリガニ釣りもできないタイプ。
ザリガニがいるような浅い小川に入れない。川の水を触ることもできない。そもそもザリガニに触ることができない(これは今もできない)。
憧れの沖縄の海で・・・
2歳の時、奮発して沖縄へ家族旅行に行きました。
とても綺麗な白いビーチなのに、まず砂浜の上を歩けずパニック。一歩も足を乗せることができませんでした。
抱えて水際まで連れて行ったらギャン泣きで、結局、誰一人として海に入れませんでした・・・
あの時は美しい沖縄の海を目の前に我々夫婦も一切遊ぶことができず・・・息子にキレてしまった。。。反省。。。
お風呂や手洗いは?
ちなみに、息子は手洗いうがいなどは大丈夫。なんなら、外から帰って手を洗わない方が無理です(きれい好き)。
お風呂は嫌いですが、理由は遊びたいTV見たいから。水が怖くてお風呂に入らないということはなかったですね。
髪の毛を洗うのを嫌がる時期もありましたけど、ほんの少しで、一般的なレベルのものだったと思います。
当時の私

息子の姿を見るたびに凹んできたなぁ。
なかなかありのままの姿を受け入れることができなかったです。冷静に考えると、ヒドイよなぁ。
「生まれた子どもには、自然の中で伸び伸びと飛んで跳ねて遊んで欲しい。勉強なんて出来なくてもいいんだよ」なんて、勝手に太っ腹かーちゃんになることを決めてた。うん、ひどいな。
水遊びや泥遊びを嫌がる子どもが生まれてくるとは思ってもみなかったということなんで、勝手なもんですよね。理想の子ども像を好き勝手に夢見て、違っていたから落ち込むなんて。
まぁ、頭では分かっていても、できない息子、崩れる息子を見るのは辛くて、ありのままの彼を受け入れることがなかなかできませんでした。
この「ありのままの息子を受け入れる」は、まだまだ修行が足りない所です。
ペアレント・トレーニングで学んだこと
先にも書きましたが、発達センターの「ペアレント・トレーニング」に参加し相談しました。語弊を恐れず頂いたアドバイスを書きますと、感覚過敏は究極、慣れであると。
今はダメだけど、例えば友達と一緒にやったら楽しい!ということが分かる。この楽しいが過敏を上回る時が来れば慣れていく。
こういうようなお話でした。
勘違いしないで欲しいのですが、感覚過敏は根性論やスパルタ式に、本人のやる気がないのに慣れさせて治るようなものではありませんよね。私自身に感覚過敏があり、無理に慣れさせようとすると体の拒絶反応が出ます(誰しも、食べられない苦手な食品があるかと思いますが、それを無理に食べさせられオエっとなる感じ)。
そうではなく、本人のタイミングで少しずつ慣れさせていく。うちの子であれば、お友達と一緒に遊ぶことが楽しいと分かるように少しずつチャレンジしてみる。
このアプローチを知り、「矯正」をしないですみましたし、こちらも焦ることなく、少しずつ取り組むことができました。
私がやったこと
心がけたことは、
- 強要しない。
- 嫌がったらすぐ辞める。
- できなくても責めない(ネガティブな決めつけをしない)。
- 少しでもできたら褒める。
- 大好きなお友達とだとチャレンジできるので、一緒に水遊びに行ってもらう。
怖くないと分かれば、楽しいと分かれば、息子も少しずつチャレンジしていけました。
もちろん、嫌がって他の子の前で暴れて崩れる姿を幾度となく見て凹むこともありましたし、息子に八つ当たりしちゃうこともありました(ごめんね)。
そういう時は無理に向き合わない方がいいですね。子どもも親も心に余裕があって、何かいいことがあった時とか、他のことで自信が付いた時とか、そういう上がっている↗️時に取り組むこともポイントだと思います。
完璧は目指さず、ステップバイステップです。
パパも頑張ったし幼稚園にも感謝

夫も頑張ってプールに連れて行ってくれたり、お風呂で一緒に遊びながら顔つけにチャレンジしたり。
幼稚園がかなり理解のある良い園で、先生方もとても勉強してくれていて、スモールステップでどの子にも(定型の子にも)小さい目標を設定し挑戦させてくれました。また、ポジティブに関わってくれて、楽しく水遊びをさせてくれました。本当に感謝感謝です。
うん、パパの関わりと幼稚園の取り組みが大きかったですね。
習い事のスイミングは半年で終わった
幼稚園に入り水に慣れ、パパとプールで遊ぶことが大好きになった息子。
年中の頃、近所のスイミングスクールに通ってみたんです。本人も一応やるとなったので。
トータルで振り返ると、息子は辛そうでしたね😣
彼に必要不可欠な「お友達」が一緒じゃなかったんですよね。。。
最後は、年上の男の子がイジワルしてくるから辞めたい、というようなことを私に言ってきました。
それが本当か勘違いかはたまた嘘なのか・・・分かりませんでしたが、息子がプールで辛そうにしていることの方が多かったし、安いスクールでまさに「安かろう悪かろう」だったので、きっぱり辞めました。
小2の今
- 遊びだったら、喜んでプールに行きます。
- ゴーグルがあれば顔をつけられます。
- ゴーグルがあれば蹴伸びができます。
- 鼻をつままずに潜ることは、できるけど苦手なようです。
- 長い滑り台はまだ乗れません。(幼児用をノロノロスピードだったら滑れる)
- 川遊びは恐る恐るできます。
- 小2の夏、初めてプールサイドからジャンプして水の中に入れました。
と、成長している息子ですが、小2で学校の水泳授業を嫌がりました。記事にしています↓

2020.09.18
さいごに
息子はお友達が大好きなんですね(注:友達関係に問題が無いわけではありません。お友達への執着や興味関心が強いという方が正しい)。
なので、お友達が一緒だったら苦手なことにチャレンジしていけるんですね。
お子さんの強みや好きなことを利用して、スモールステップで少しずつ慣れていけるといいですよね。
この長い記事が、少しでもどなたかのお役に立てれば幸いです。
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