分数はたし算から入ってはいけません!?『強育ドリル 分数』のレビュー口コミ!

本記事は『強育ドリル 完全攻略 分数 (考える力を育てる)』のレビュー・口コミになります。とはいえ、小3息子は半分以上は進めましたが、まだ最後までやりきっていないので、途中経過での感想になります。
『強育ドリル 分数』とは
分数は、小学校算数のつまづきどころです。普通は、分数はたし算から入りますが、分数とはそもそも割合を表すための道具。たし算から入るのは間違いで、かけ算から入るべきです。本書では線分図や時計を使って、無理なく分数の概念を理解していきます。図を書きながら考える習慣を身につければ、式を立てるのも簡単!
出典:Amazon

私がすっかり「強育パズル」「天才ドリル」シリーズの虜なので、分数編も迷わずポチ!

2021.03.06

2021.03.21

2021.04.11
『強育ドリル 分数』目次
目次は以下の通り:
- 保護者の方へ
- 分数はたし算から入ってはいけません
- 強育ドリルにチャレンジする君へ
- 分数ってかんたんだ!
- 問題20問(問題、考えるためのヒント、解説と答え、ワンポイントアドバイス)
お楽しみ入試問題8問 - お楽しみ入試問題解答 ★解説や解き方の説明はありません。
- 強育シリーズについて
- 強育ドリル 7つの特徴
『強育ドリル 分数』の問題例
以下、文章はAmazonから、写真は我が家の問題集で撮影し、Amazonで公開されている内容を載せます。
問題1

それぞれの問題には、右ページに「考えるためのヒント」がついています。最初は「考えるためのヒント」をかくして、問題にチャレンジしてみましょう。問題文の下のあいているところにどんどん書きこんでください。それで足りなければ、別の紙を使いましょう。式や解き方は気にしなくてもかまいません。なんでもありです。時間もいくらかかってもかまいません。
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問題の下は大きな余白が設けられているため、「もったいない」と感じるユーザーがいてもおかしくない構成ではあります。
私は息子には図示を習得して欲しいので、こういう構成でありがたいと感じました。
考えるためのヒント

どうしてもわからなかったら、「考えるためのヒント」を見てください。これを見ても解けないときは、いったんあきらめましょう。答えが出ないうちに「解説と答え」を読んでも、算数の力は身につきません。問題はやさしい順にならんでいるので、次の問題に進んでもうまくいきません。いったんあきらめて、しばらくしてからまた取り組んでください。
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隣のページに「考えるためのヒント」がありますが、本当に簡単なヒントです。また、ここも余白がたくさんあるので、やはり人によっては「もったいない」と感じるかもしれません。
解説と答え

答えが出たら、必す見直しをすること。見直しができたら、「解説と答え」のページに進んでください。
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「解説と答え」では、どうしてこういう図になるのかを解説してくれることが多く、息子でも理解できる内容となっています。
とはいえ、自分ひとりで読んで理解することは出来ないので、隣で私が説明してしまっています😣
ワンポイントアドバイス
「ワンポイントアドバイス」では、別の考え方もしょうかいしています。いろいろな考え方を身につけると、算数の力がどんどんつきます。
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「ワンポイントアドバイス」では、分数の式が出てきます。また、別な考え方もアドバイスしてくれるので、より理解を深めることができると思いますが、今の息子のレベルでは、まだ完全に理解することは難しいので、飛ばすことが大半です。

上の写真の先生のつぶやきで「式の意味はまだわからなくてもいいよ。」となっています。
分数の式(10×1/5)が出てくるのですが、なぜ10×1/5になるのかの説明はないのですね。
しかし、この後もはっきりと解説してくれないのです。
解説はないのに、フツーに分数の式が出てくるため、解説が少し不親切に感じました。
ここは、この問題集の最も悪い箇所だと私は感じています。
こういったこともあり、我が家では、まだ分数の式については考えないようにしています(後述します)。
「この本の使い方」で推奨されていること
どうしても問題が解けないときは、いったんあきらめること。すぐ人にきいたり答えを見たりしては算数ができるようにはなりません。大切なのは答えがわかることではなく、 自分でねばり強く考え続けることです。別の日にまたチャレンジしてみましょう。
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うちではこの方法は全くとっておらず、以下のように進めています。
我が家の活用方法
難しい割り算は電卓で
小3の息子は先取りはしていません(くもん的な先取りはしていません)。そして、まだ「わり算」は基本的なことしか理解していません。15個のケーキを5人に分けるなどの「等分に分ける」が分かっているレベルです。
2桁の割り算はまだ全くできません。まだ教えていません。
難しい割り算の計算には、電卓を使っています。

「九九で解決しない割り算は電卓で計算してね」と伝えています。
たまに、私が筆算するのを一緒に見ていますが、教えていません💦
割り算(筆算)の仕方は、チャレンジ、学校、東進オンライン学校の動画などで習得してもらいたいと思っています。
この問題集の面白い所は、2桁の割り算の仕方が分からなくても、分数の基礎(小2で習う内容)を理解していれば、問題の問われている意味を理解し図示し答えを求めることができるという点です。
(息子は苦労してますが)。
分数の式も一巡目では無視
解説で割り算の式が出てくると息子は「うわ」となり途端にヤル気を失っているので、今はまだ式については触れずに飛ばしています。
一巡目では、式ではなく図(線分図)で問題が解けるようになることを目指しています。
そして今は、誰が見ても分かる線分図を書くことが目的になりつつあります🤣
それほど、息子は図示が苦手です。

頭の中を整理できていないのだろうな、「他人に(分かりやすく)伝える」ということがまだ分かってないのだろうなと思っています。
一巡した頃には割り算の計算にも慣れているだろうと思うので、二巡目は、自分で図を分かりやすく描き、式も考えて欲しいなと思います。
一巡目では小数点の問題も
また、小数点の問題も1問ありましたが、一巡目では飛ばしています。
図が描けない、式を立てようとする
今回の取り組みで本当に痛感したのですが、息子はとても図示が苦手です。
こんなに描けないんだってビックリ。
そして、それ以上に危惧したのが、問題文をテキトーに読み「意味を理解する前に式を立てようとする」姿勢です。

この強育パズルをやらなかったら、こんなにヒドイと認識できなかった!!!
文章題のイメージも思い描けていないし、何を答えなきゃいけないのかも分かってないのに、「かけ算?割り算?」のようなことを言っていて、「嗚呼」となりました。
なので、「式を考えるな、イメージしろ!」とブルース・リーばりに指示しましたyo。
学校で本格的に分数を習う前にこの強育パズルで「分数の概念」のようなものを学べて、本当に良かったと思っています。
まさに、帯に書いてある『分数はたし算から入ってはいけません!』を身に沁みて感じたところです。
これらの問題を自分の力だけで図示できれば、分数はある程度つかめるようになるのではないでしょうか。。。
(約分とか通分とか、そういったところでつまずくかもしれませんが)

分数の「1」、「全体」を意識できるようになれた(多分)のは良かったのかなと思います。
息子の取り組み
小3息子はこの「強育パズル」「天才ドリル」シリーズを数冊こなしていますが、やはりまだまだイヤがります。
習い事のない日、時間に余裕のある日に息子の気分を乗せてなんとか一緒に解く、という感じです😂

このシリーズは、本当は親が横から口出しはせず、子どもにとことん悩ませることが大切なのですが、この「分数」に関しては息子には難しすぎるし、息子は算数が楽しくてしょうがないという子ではないので、我が家ではかなり我流に利用しています。
以下、問題と回答を載せますが、全部載せるのは良くないかもと思いボカしや白塗りしてます。
↓この問題も読む前から「分からない~~~」と言い出しました。「パパがフランスパンを〇〇食べました」のような問題にしたら、独創的な絵を書いて楽しく解き始めました。

我が息子ながら、マジ絵こわい(笑)😱😂
パパがめちゃオナラしてる図です。一人でゲラゲラ笑いながら解いてましたよ・・・😅
くだらないけれども、一人で答えを出したので良しとします。
本当はきれいな線分図を書いてほしいのですが、ああしろこうしろ教えるとふくれて大変なので、そこはグッと忍の一字・・・😣
↓これもマジ怖い(笑)一番左のよく分からないのがトオルの家。

↓ハチャメチャで読解できない図で単位も間違えツッコミどころ満載でしたが、私のヒントなしで一人で解き切った記念すべき問題。

↓これは思いっきり間違えていました。まず問題文を理解できていませんでした。先は長いですね。

『強育ドリル 分数』レビュー・口コミ
私なりのレビューを記載させて頂きます:
分数をたし算から入る前に、図示で分数の根本的な概念を理解できたのが良かった。
問題文を理解する前に式を立てようとする悪いクセを抜くことができた。
図示が苦手な子でも少しずつだが慣れていくことができた。
(このシリーズ全てに言えることかもしれないが)問題数が少なくコスパが悪いように感じる。
数式の説明が足りなすぎるし分かりづらい。冒頭、「今はまだ分からなくてもいいよ」とあるのに、その後、はっきり説明されることもなく、どんどん分数の式が出てくる。ここはもうすこし丁寧な解説をしてもらいたいところだった。
さいごに
私としては、とても良い問題集だと感じています。「分数」をこじらせる前に、根本的なポイントを理解させてくれた問題集です。こじらせた後であっても役立つように思います。
ただ、一点気がかりなのは、うちでは推奨する使い方が全くできていないこと。結局、私が横で「教え込んでいる」状態なので、それに対する不安のようなものはあります。
それでも、この問題集をこのタイミングでやらなかった状態を考えると、我流であっても進めてよかったと思っています。
今取り組んでいるパズル・ドリル
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最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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