創作が苦手だった息子、小学校で好きな授業はナント図工

息子(小1)は発達凸凹くんです。彼は幼いころ、自由な創作活動が苦手でした。母である私は色々悩みましたが、小1の今、なんと図工が好きなようです。息子が嫌がることを無理強いしてイライラしたり、無駄なことをしたなぁと。子どもは成長するんだなぁと。そして、そんな中でもこれは少しは良かったかな、と思える点を書いてみます:
苦手の理由(考えられる原因)
いわゆる触覚過敏
特に手と足にいわゆる触覚過敏があります(といっても、軽度と思われ)。触覚過敏については、また別途記事にしますが、彼の場合、問題の中核は「未知なるモノへの強い不安」だと思っています。なので、経験値が上がれば軽減していくと楽観してます。(ちなみに、発達障害疑いの私は本当に感覚的にダメなものがまだあります)
やり方が分からない
描きたい、作りたい気持ちはあるけれど、どうやって描いたらいいのか分からなくてフリーズしてました。これも、やり方が少しずつ分かればOKでした。根底には、自由が苦手という彼のキャラクターもあったと思います。
完璧主義
描いたとしても思っている絵にならない!ヤダ!という変な完璧主義も邪魔していました。幼い頃、クルマか何かを描いた時に褒めたら「実物と全然違う!」的なことを言ってイライラしてました。写実的に描きたかったようです(そりゃ無理だよ笑)。失敗することへの恐れもあったのかな。上手くいかないとイライラする様子がありました。
発達的な要因?
記憶があやふやなんですが…
3歳児健診(?)だったかあやふやなんですが、
積み木を真似して自分で積むという項目が出来なかったです。(その時点で既に私から発達センターに相談して繋がっていたのでスルーというか、「じゃあ大丈夫ですね」となりました。)
あとは、田中ビネーの試験時か、OT(作業療法)でのチェック時だったか覚えてないんですが、△か何か図形を先生が描いて、それを真似して描くというのが出来なかった記憶があります。これは年少か年中の頃だったと思います。
また、先生がやった身体の動作(動き)をその場で自分が真似る、というのもできませんでした。例えば、右手を腰に当てて左手を指差し、など。
OT(作業療法)中に、人体を描けないシーンがあって、OTの先生いわく「まだ、ボディイメージがしっかりできてないかもしれないね」と指摘してくださいました。
話は少しそれますが、いわゆるが「頭足人」を描く期間は、我が息子にはありませんでした。
あれ、今、彼の描く人物像ってどんなものだろう・・・(苦笑)。ま、いっか。
なぜ息子にお絵かきなどをして欲しかったのか
脳を発達させるために(要はアタマのいい子になって欲しくて)、手を使う、五感を使うことを幼いうちからやらせたかったのです(^。^;)
また、育児書で「言葉以外の表現手段があると良い」と何かで読み、創作好きな子になって欲しいと働きかけました。
また、私の中で、「子どもは好奇心旺盛なもの」という固定観念がありました。だから、まさか粘土を触ることを嫌がる(怖がる)なんて予想だにせず。「どんと来い!私は家中ひっちゃかめっちゃかになっても怒らない!壁中ラクガキされたら嬉しいぜ!」という腹を勝手に括っていました。笑える。
子どもの中には、好奇心より不安が強い子がいるんですねぇ。いや、まさか旦那と私の息子がそういうタイプとは想像だにできなかったし、受け入れられなかったんですね。(この話はまた今度)
幼稚園時代までの状況
粘土、クレヨンなどとにかく触ろうとせず。砂遊びも全くせず。水遊びもダメ。絵の具でフィンガーペイントとかめっちゃ憧れましたが、全くでした。色鉛筆やマーカーもダメでした。(おもちゃ以外)手を使うこと全般に抵抗を示していた感じでした。
息子の忘れられない姿があります。幼稚園のプレ保育で、先を削った割り箸に絵の具をつけて絵を描く活動の時のこと。「できない」というような事を小さい声で呟いて、割り箸を持って机に向かったままフリーズ。手がプルプル震えているのです。当時は幼稚園入園を本当に心配したものです。(結局、この時は手をとって一緒に描きました。)
幼稚園選びで
とある園を見学した時、先生がみんなの前で「人の顔はこう書きます。目はこうだね~」と、一つ一つのパーツを同じように描かせていました。結果、みんな同じ顔になる。
私がそういうところはイヤで(^。^;)
でも、息子はこういう園がよく適応する子だったんですよね。自由が苦手ですから。
↓関連記事です:

2019.10.30
ペアレント・トレーニングで心理士さんからの助言
これも別記事に書きたいのですが、究極、感覚に関するものは「慣れ」だと。つまり、成長とともにある程度、大丈夫になってくる。
例えば、砂遊び。「イヤ」という感覚より、いつしか「楽しい」になる瞬間が訪れる。「楽しい」が「イヤ」を上回る瞬間がくる。
実際にその通りでした。特にうちの子はお友達は大好きなタイプなので、友人がやることを模倣できたんですね。
私自身も感覚に関する過敏(苦手)がありますが、成長とともに(特に思春期を超えて)慣れて気にならなくなったものもあります。
幼稚園時代
幼稚園に入っても、絵を描いたり制作する時間は楽しくはなかったようです。
園自体が無理強いする所ではなく、子どものペース、意志をとても尊重してくれるような園。良くも悪くも自由。どうやっていいのか分からない。
そして、息子は 年長でも 「お絵かきの時間、ずっとおしゃべりしてて画用紙は真っ白でした」という状態がありました。そういう時は、担任が朝の早い時間にリソースルームに取り出して、支援の先生と二人で狭いスペースで描く時間を作ってくれました。(お友達や遊び道具など、気が散るものが無い環境)。
彼の場合、制作が好きじゃない→おしゃべりし続けるか白昼夢に陥るか、とにかく、違うことに気がそれてしまうようでした。
とはいえ、参観時には、しょっちゅう手を洗いに行くけど、制作に取り組む姿も見れましたよ。
↓年少。『あおくんときいろちゃん』をクラスみんなで読んでから描いた作品:

↓年中。みんなでザリガニ釣りにいって(ちなみに息子は池に入れず)その後描いたザリガニ:

息子の作品、イイですよね!(o´艸`) 照
小学校に上がって
「学校大嫌い」という息子。(幼稚園は嫌なことがあっても、大好きだったんですけどね。)
休み時間は大好き。給食もおいしい。そしてなんと、少しだけ図工が好き!!!
それ以外の勉強は大嫌いだそうです。。。
まさかの図工。母ちゃんビックリだぜ。
今の彼の状況です:
- 小学校の図工では時間内に終わらせています。
- どうしていいのか分からなくてフリーズする姿も今の所、見ていません。
- 子どもむけイベントなんかでよく制作がありますが、自らやりたがって作ります。うちの小学校では放課後子ども教室がありますが、そこでも制作の回は、必ず参加するようになりました。息子すごいなあ。笑
↓ 放課後子ども教室でこの間作ってきたソルトアート:

息子のようなタイプ:
息子のようなタイプは、経験値がモノを言うなと思いました。
- 「不安」が取り除ければOK。
- 「失敗」なんて無いと分かる。
- 楽しければいいんだ!と分かる。
失敗、楽しさの点は未だに危ういですが、成長していくことでしょう。
最後に:私がやったこと
「私はこれだけやったから、今の息子がある!」みたいなことは思っていませんが、もしここを読まれたあなた(お母さん?)が何か行動をしたいタイプの方でしたら、少しはお役に立てるかなと思うので記載します:
彼の絵や作品を飾った
IKEAで額縁を買って、たくさん壁に飾りました。紙粘土で作ったものも廊下のスペースに飾ったり。
具体的に感想を言った
「すっごーーーーーい」的なノリだけの褒め方を止めました。「ここの○○の色使いが素敵だね」とか、本当に私が思ったことを感想として述べました。
制作イベントに連れて行った
制作のイベントがあったら、行きたいか聞いてました。幼い頃はとにかく「行きたくない」。長いこと「行きたくない」が続いた気がします(知らない場所に入っていくことを怖がっていたこともあり)。
彼の「行きたくない」は受け入れました。「行きたくない」と言われたらスパッと諦める。行かない。逆に、どうしても行ってほしいものは本人の気持ちを聞かず連れていきました。(^ー^;;
息子の変化には、経験値の積み上げが決定的だった(と思っている)わけですが、そのために少しずつ「怖くない」を経験できる、もしくは、スモールステップで何かを作る機会を用意することは、私でもできました。
ふらっと訪れた知っている場所で
よく、ふらっと行ったモールや公園で、簡単な制作を開催してくれました。やり方が決まってて、その通りにやればいいだけの超簡単な制作。こういうものの方が、知ってる場所で「やってみる!」に繋がったかもしれません。気がついたら、いつの間にか少しずつできるようになっていた気がします。
嫌がったら、無理にやらせようとせずその場を退散!!です。
以下、補足情報:
がじゅく
「がじゅく」という美術教室&造形教室で2才児を対象の親子アートプログラムがあり(いろはがじゅく)、有無を言わさず参加しました。(^ー^;;
↓その時の作品。

素敵じゃないですか?(笑)私のお気に入りでずっと飾ってますけど、本当に疲れた。
この時は、他に3組ほど知らない親子がいて、他の子が楽しくやっていたこと&私が一緒にやったこともあり、なんとか形になりました(^ー^;;
半地下に降りていく2歳児にはムダにオシャレな教室。入るまで躊躇しましたけど、無事教室に入ってくれました。講師の方が若いお姉さんだったことも、彼にはグッド・ポイントでした。
でも、超疲れた・・・
本人が嫌いなことを、こんな疲れるまで頑張ってやらせるのってなんなんだろうと思えた記憶があります。少し、諦めることができました(笑)
和久洋三のわくわく創造アトリエ 吉祥寺プレイルーム
幼稚園入園後の冬休みだったでしょうか。一日だけのプログラムに参加させてもらいました。木工遊びがメイン。幼稚園でも金槌はやっていたので、そこは抵抗なく入れたようでした。
最初だけ近くから見守りましたが、しばらくしたら大丈夫だったので、わざと席を外し先生にお任せすることに。
制作だけでなく、いろいろな遊びを体験させてくれて、子ども達はとても楽しそうでした。
我が家は家計的に厳しい教室・・・。でも、また参加してくれたら嬉しいなぁ。本人次第ですけどね。
市販のもので
これは正直やらなくても良かったかなと思いますが、紹介しておきますね:
きって はって こうさくブック(1) (おともだちドリルブック)
かなり取り組んでくれました!遊べる要素が強かったのがよかったです。
くもんのすくすくノート がんばりかみこうさく
全部はできませんでしたが、楽しんで取り組めました。作った後、遊べるものがいいですね。
決定版 1日10分で えがじょうずにかけるほん 3さい~6さい対象
最初だけやってくれましたが、やはり「描く」メインは厳しいです。しかし、この間いきなり取り出して一人でやってたので、まだ捨てずに取っておこうと思います。
ぬって(あそびのおうさまBOOK)
私としては、こういうものを楽しんでほしいのですが、自由度が高すぎて息子は受け付けず。見向きもせず。描くのが好きな子には良い教材だと思います!!!
長々とお読み頂きありがとうございました。
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