ホームスクールを選んだビリー・アイリッシュ、学校に行かない理由?

2月 12, 2021

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初グラミー賞で主要4部門を独占し5冠を達成した18歳のビリー・アイリッシュ。彼女はホームスクールで学んだということですが、どういう背景があってホームスクールを選んだのでしょうか。単純に興味があったのでインターネット記事を中心に調べてみました。

※参考URLに載っている内容をもとに抄訳・意訳しています。誤りがありましたらごめんなさい。

ビリー・アイリッシュとは

ご存じない方は、まずは↓こちらの記事からどうぞ。

ホームスクールで育った天才肌 ビリー・アイリッシュが初グラミーで5冠を達成!…

2020.01.29

インスタにあった動画

ホームスクールは何をもたらしたか

学校システムは、我々が何者か、何者になるかを形づくる一助となりますが、ホームスクールの場合はどうなのでしょうか。

ビリーに関して言えば、ホームスクールはアイデンティティの形成に役立ったようですね。

もちろん、ホームスクールを受けている生徒がみな、一夜にして音楽スターになれるわけではありませんが、自宅で学習することで、ビリーと兄のフィネアスは、クリエイティビティにフォーカスして学ぶことができました。

ビリーが語るホームスクール

「ホームスクーリングは本当に面白い。なぜなら、両親が取ってくれた方法のおかげで、人生で本当に知る必要がないことを学校で教わるかわりに、本当に興味ある事にフォーカスできるから。」

と、PAPERのインタビューでアイリッシュはこう語りました。

「学習を強いられるのではなく、自分が興味のあることするためには、ホームスクールは良い方法」

聴覚処理障害が影響していた?

しかし実のところ、ホームスクーリングはビリーにとって必要なことでもあったようです。

SSENSE によれば、この歌手には「 聴覚処理障害(auditory processing disorder )」があるそう。

「 聴覚処理障害」とは、「標準的な方法で聞いて意味を理解することは難しい」ということ。ホームスクールを受けたことで、彼女は的確かつ効率よく情報を吸収するための時間と環境を手に入れたと言えるでしょう。

出典:The untold truth of Billie Eilish

詳細は追っていませんが、 歌手で 聴覚処理障害 を持つというのは大変なことですよね。

ホームスクールを選択する理由

また、ビリーはこうも言っています。

「私は学校に行ったことがない。ホームスクールで育ち、ホームスクールを受け続けた。ホームスクールを受けなかったことは一度もない」

さらに去年の夏、 音楽雑誌 Pitchfork に、「伝統的な K-12 教育(幼稚園から高校までの教育※)は、野菜を食べるよう強制されることと同じだ」と語ったそうです。

※K-12(ケースルートゥエルブ、kay-through-twelve)あるいはK12(ケートゥエルブ)は、「幼稚園(KindergartenのK)から始まり高等学校を卒業するまでの13年間の教育期間」のことだそう。(出典:Wikipedia

Billie Eilish Rates Being Homeschooled, Goths, and Invisalign | Over/Under

お兄さん フィネアス の意見は?

2014年のインタビューで、兄のフィネアス も、個人主義を育てることができるとして、ホームスクーリングを高く評価しています。

「ホームスクールを受けるということは、自分自身の発見(self-discovery)につきる。ホームスクールで成長したし楽しかった。高校には行っていない。高校では、他の誰かが考える自己像を基に、自己価値を形成しなければならない。「何をしたいのか?人としてどのようになりたいのか?」を(自分で)考えなければならないし、それは非常に前向きなことだと思う。」

両親の思いは?

父親であるパトリック・オコネルと奥さんは、90年代のバンド “Hanson(ハンソン)" について読み、ホームスクーリングを試してみようとインスパイアされたそうです(2019年3月The New York Times):

お父さんいわく、「私は Hanson の子供たちに完全に心を奪われました…彼らのホームスクールは宗教的な理由からでしたが。確かなことは、(彼らはホームスクールによって)興味のあることを追求できたということです。」

Hanson!!!
ホームスクールを受けてたんですねぇ。友人がハンソン好きで、よくカラオケで「キラメキ MMMBOP(ンー・バップ)」 歌ってました。

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アメリカのホームスクールの割合

国立教育統計センター(NCES)によると、幼稚園から高校までの生徒の約3.3%がホームスクールを受けています。ホームスクールの子どもの総数は約170万人で、1999年の2倍

ホームスクーリングの最も一般的な理由は、「安全性、薬物、ネガティブな同調圧力などの学校環境」に対する懸念であり、 3分の1をわずかに超える親が そのような心配を理由にあげています 。次の2つの主な理由は、アカデミクス(伝統的なもの?)への不満(17%)と宗教的な指導を子どもに施したいという願望(16%)。

出典:Sibling Grammy Winners Billie Eilish and Finneas O’Connell Praise Homeschooling

さいごに

どうやら、ビリーのホームスクールはそもそも両親の選択だった部分も大きいようですね。日本のように不登校になって学校にいけなくなって、という理由ではないようです。もちろん、聴覚処理障害 という困難はあったわけですが。

上記の記事を読んでだいぶ印象が変わりました。両親ともショービズ界出身の方々だし、なんというか、ジャクソン5や、ニューキッズオンザブロックや、それこそハンソンのような、幼い頃からショービズで働いたキッズ達に近い要素もあるように感じました。

とはいえ、Wikipedia だと、彼女は ”has experienced depression” となっていて、うつ病を経験したことがあるようなので、そういったことも関係しているのでしょうか。

前回の記事でも触れましたが、トゥレット症候群と共感覚も持っているようなので、いろいろと困難はあるのだろうと思います。

またとない”美しい”歌声と、個人的に好きな彼女の瞳。まだ若い才能・・・大事にして欲しいなと思います。

ホームスクールで育った天才肌 ビリー・アイリッシュが初グラミーで5冠を達成!…

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