アナ雪 Frozen 考

「アナと雪の女王2」が公開されましたね。2作目を観るのが楽しみです。ディズニー映画はミュージカルとして好きな私。アナ雪を観た時に感じたことを思いつくまま、書きなぐってみます。なんだか偉そうに書いてますが、素っ頓狂な見当外れの内容の可能性大!…恥ずかしい(ポッ赤面)
ドアのモチーフ
冒頭、印象的なのが、お城のゲートを開けるというシーン。歌は『For The First Time In Forever(生まれてはじめて)』 。ゲートを開けて、これまでひっそりと暮らしていた謎の女王が他人と接触する。ついでに妹も(笑)。このシーンは姉妹の対比がとても分かりやすくて、一気に引き込まれてしまいました。
ゲートが開いて希望にあふれている、恋をしたくてたまらないアナ。秘密がばれないようにしなければならないエルサ。
そして、アナはハンスと出会って、恋に落ち、歌うのは『Love Is an Open Door (とびら開けて)』。「愛は未来へ開かれたドア」というイメージを持ちました。アナにとっては、あのお城で閉じられた生活から出られるんだったら、相手はハンスじゃなくても良かった。アナは、苦境(お城に閉じ込められた生活)から脱するために、恋愛・結婚を利用しようとした。無意識に。
ここでも「ドア」のモチーフが出てきます。
ハンスとアナ、二人してたくさんドアを開けてますよね。
アナは、きっと「ロミオとジュリエット」のジュリエットです。
「レリゴー」はエルサが やさぐれた歌 だと思う
アナ雪といえば、『Let it go(ありのままで)』。松たか子さんの歌声がとてもキレイで透明感があり、「ありのままの自分でいいんだ」というような前向きな歌詞でしたよね。日本語だと、とてもポジティブ。
でも、私の拙い英語で聞いた最初の印象は、とにかく、やさぐれた歌。
エルサがやさぐれている感じ。声質もあるのかもしれませんが。言葉のチョイスが、なんだかちょっと投げやり感がある気がします。
そして、Let it go には、「自分の秘密のパワーを解放する」という意味もあるように感じました。ちょうど、Let it go と歌いながら、パワーを使ってますからね。
彼女が隠していたパワーを go させる、自由にする、つまり、ありのままの自分でいる、という風に受け取りました。ただ、そこで重要になってくるのが、ありのままの自分でいるために、エルサは喜んで「一人を選んだ」ということです。【Slam the door 】の歌詞がとても印象的で、ドアをピシャっと閉めているんです。
実際に、歌の最後に氷の塔の分厚そうな扉をバターンと締め切る。
誰からも決別する。
アナとも。
氷の塔に閉じこもって、一人ひっそり暮らしていくという決意。
その代わり、誰も傷つける心配がない。
ありのままでいるために、一人で生きていくことを選らんだエルサの歌。だから、少しやさぐれている。
本人はありのままの自分でいられるわけで、嬉々としているのですが、観ているこちらとしては、「エルサ、それは違うよ~!」と言いたくなる。一人は寂しいよ!
つまり、クライマックスではない。
同様に、アナも愛を無意識に利用していて、「それは違うよ~」と言いたくなる。
姉妹とも、まだまだ成長途中という感じがします。
だから、あそこで物語はハッピーエンドにならない。
ワタシ的には、ここまで一気に引き込まれて歌の素晴らしさに圧倒されてしまいました。
この後は、あまり深く見ていません(笑)。
あえてこじつけるなら、オラフはシェイクスピアで言う所の「道化師」ですよね。
最後は唐突な「愛」
トロルが愛について歌い、オラフも暖炉で溶けながらもアナを助けようとする。本当の「愛」が何か、アナもエルサも学んでいく、という構成なのでしょうか。後半はほとんど観ていないので(汗)、とても間違えている気がします。。。
エルサの救い、エルサの気づきはなんだか、唐突でしたよね。
アナ雪でとにかく不思議だったこと
- なぜ、エルサだけ「呪い」のような魔力が備わってしまったのか。なぜ、自分の力をコントロールできないのか。
- なぜ、両親はエルサの秘密をアナにも黙っておくようにしたのか。ここがオープンだったら、エルサはここまで孤独じゃなかったのになあと思います。
こういった点がずっと不思議だったのですが、2作目ではっきりするのでしょうか。
どちらにしろ、2作目が楽しみです!
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